英語

英語で「ようこそクラブへ」と言われたら?【Welcome to the club!】

英語には【Welcome to the club!】というイディオムがあります。 日常の会話でとてもよく使われます。

すなおに訳せば「ようこそクラブへ」です。

クラブとはそもそも、研究や趣味など共通の目的を持つ人々の集まりです。問題は、何を共有するクラブかってことですね。

辞書を引いてみましょう。

Macmillan Dictionary の説明はこんな感じ:

used for telling someone that you understand an unpleasant situation they are in, because you are in the same situation

せっかくなのでちょっと細かく見てみましょう。英英辞書による言葉の意味の説明方法にはいくつか典型があるのですが、そのひとつを採用しています。英語学習者には参考になると思うので、見てみてね。

used for:(このイディオムは)こんなときに使うよ(どんなときかと言うと)
telling someone:誰かに伝えるとき(何を伝えるかと言うと)
that you understand an unpleasant situation they are in
「君が置かれている好ましくない状況について、僕はよーく分かるよ 」
because you are in the same situation
「なぜなら僕も同じ立場だ(った)からね」(って伝えるとき)

【Welcome to the club!】とは要するに!

悩み、悲しみ、怒り、困惑、困難など、何かネガティブな事情を抱えている人に、「僕も同じ悩み(悲しみ、怒り、困惑、困難)を抱えているよ(あるいは抱えていたよ)、だから君の気持ちはよく分かるよ」と言いたいときに使う表現なのです。

私自身も実際に言ったり言われたりするんですが、その経験に照らせば、「よーく分かるよ」というシンパシーよりも、「なにも君だけの悩みじゃないでしょ?」というシニカルさを感じることもあります。

例えば。

Jill: These days, I feel like I’m spotting new lines and wrinkles every time I look in the mirror.
「最近、鏡を見るたびに小ジワとかシワとか増えてる気がする」
Amanda: Welcome to the club!
「安心して。私も同じ」

Andy: You know what? I’m wearing reading glasses now.
「聞いてくれよ。俺もとうとう老眼鏡が必要な年だ」
Tim: Welcome to the club!
「おめでとう。俺もだよ!」

Jack: I want a raise!!!
「給料上げてくれー!」
Jill: Welcome to the club!
「私の給料も上がんないよー!」

Andy: I drank too much last night. My head is splitting.
「昨日は飲み過ぎた。頭がガンガンする」
Tim: Welcome to the club!
「こっちも同じだ」

いずれにしても、あんまり入りたくないクラブですね。

ところで。

welcome to the club】の代わりに【join the club】ということもあります。意味は同じです。実際、Cambridge Dictionary と Longman Dictionary の見出し語は【join the club】です。Macmillan は併記でした。

Andy: I drank too much last night. My head is splitting.
「昨日は飲み過ぎた。頭がガンガンする」
Tim: Join the club!
「こっちも同じだ」

今回は【welcome to the club】というイディオムをご紹介しました。

言うのも言われるのもできれば遠慮したいイディオムではありますが、実際には使える場面はけっこうあります。機会があればぜひ使ってみてね。