英語

覚えておきたいビジネス英語!【report to】を使って社内の上下関係を表現

社内の上下関係を表す組織図

 

「彼は僕の上司です。」
「彼女は私の部下です。」

これ、英語で言える?

「上司」を辞書で引くと bosssupervisor などの訳語が出てきます。「部下」は subordinate です。でも、上のふたつのセンテンスを通訳するとき、これらの単語を使うことはまずありません。特に、boss や supervisor を使うことはあっても、subordinate は使わない。

実は、「僕の上司・私の部下」は動詞 report を用いて表現できます

I report to him.
「私は彼の(直属の)部下です」

She reports to me. 
「彼女は私の(直属の)部下です」

このように会社での上下関係は多くの場合、【report to】を使って表現します。直訳するなら「私は彼に対して報告義務を負う」、「彼女は私に対して報告する立場にある」。

report to だけでも「直属」を表すことはできますが、directly を入れて直属感を強調することもあります。

I report directly to the CEO.
「私はCEOの直属です」

As a regional manager, you’ll be reporting directly to the VP of sales. 
「リージョナルマネジャーは販売担当VPの直属になります」

上の例文のように、レポートする相手が CEO や VP の場合、単に上司・部下の関係を表すだけでなく、「私はCEO直属だ」と言うことにより、「私はCEOと直接話ができる」とアピールすることもできます。通訳するときなど、ちょっと気をつけたいポイントです。

ついでにおさらい。

CEOは最高経営責任者ですね。Cはchief の略ですが、Cの付く役職は他に COO(チーフオペレーティングオフィサー)、CFO(チーフフィナンシャルオフィサー)、CMO(チーフマーケティングオフィサー)などけっこうたくさんあります。

新しいものでは会社全体の収益に責任を持つ CRO(チーフレベニューオフィサー)とか、法令順守を担当する CCO(チーフコンプライアンスオフィサー)、データ分析の全社的な責任者である CAO(チーフアナリティクスオフィサー)のような役職もあります。広告業界では、サイトへのトラフィックや広告在庫の品質向上を采配する CTO(チーフトラフィックオフィサー)なんてのもあるんですよ。

で。Cの付くえらーい人たちを総称して C-level executive(s) と言ったりします。

VP は vice president の略です。しばしば「副社長」と訳されますが、アメリカ企業の vice president と日本の会社の副社長は必ずしも同レベルではありません。

VP の名刺にはたいてい、Vice President of Sales や Vice President of Marketing、Vice president of IT など、担当領域や部署名がくっついています。日本の会社の場合、部署ごとに副社長がいることはあまり考えられません。

このことからも分かる通り、VP は「副社長」よりも「部署長」に近い。ちなみに senior vice president はしばしば「上席(上級)副社長」と訳されますが、こちらも「事業本部長」クラスかと考えます。

参考までに、外資系企業の通訳や翻訳を承る際、肩書きを確認するとたいていは「バイスプレジデントでお願いします」というお答えをいただきます。

もうひとつ。

direct report(s) という表現もあります。これはもうそのまま「直属の部下」を意味します。

She is my boss.
「彼女は僕の上司です。」

He is my direct report.
「彼は私の直属の部下です。」

I report to her.
「私は彼女の部下です。(彼女は私の上司です。)」

最後の例文のように「自分は誰々の部下だ」と言うときは、I’m her/his direct report と言わず I report to her/him のほうが自然に聞こえると思います。私も後者を使ってます。また、英語では「I」が主語なので「私は彼女の部下だ」と訳したくなりますが、日本語的には「彼女は私の上司だ」のほうが自然かもしれない。どちらの訳を使っても問題ないかと思います。

 

今回は report を使って上司・部下の関係を表現できるんだよ、というお話でした。最後まで読んでくれてありがとう!