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【英英辞書は説明上手】うまく使えば語彙力と表現力をぴかぴかに磨けるよ!

英英辞書のスマホアプリ

 

今日のテーマは「英英辞書を英語学習に活用する」です。

日本語が一文字も出てこない英英辞書はかなーり敷居が高いと思われがちですが、そんなことはありません。

じゃあ使ってみようかな。でも使い方が分からない。

この記事では英語学習に英英辞書を活用する具体的な方法をご紹介したいと思います。

英英辞書とはどんな辞書か?

英語の文章を読んでいて知らない単語が出てきたら辞書を引きます。

英和辞書は、見出し語が英語、定義は日本語、英語の言葉を日本語で説明する辞書です。英語と日本語のふたつを用いることから、このような辞書はバイリンガルディクショナリと呼ばれます。仏和辞書や英仏辞書も同じです。

英英辞書は、見出し語が英語、定義も英語、英語の言葉を英語で説明する辞書です。使用する言語がひとつであることからモノリンガルディクショナリと呼ばれます。仏仏辞書や日本の国語辞典はモノリンガルです。

英語学習者に英英辞書を強くすすめる理由

管理人は生計の大部分を翻訳というお仕事でまかなっています。日常の生活でもけっこう英語を使います。使用する辞書はもっぱら英英辞書です。

英英辞書を厚く用いる一番大きな理由は、英語の言葉の意味を正確に知るには英英辞書に頼るほかないからです。

辞書はそれを編む人々の情熱と献身と執念の結晶です。そのことについては、英英も英和も和英もかわりません。

それでも。

英和や和英のようなバイリンガル辞書はつまるところ、訳語のサンプル集にすぎないと管理人は思うのです。

「apple = りんご」や「dog = 犬」の場合は問題ないでしょう。

でも、日本人が好んで使う「確認」という言葉はどうでしょう。「確認」を和英辞書で引くと、check と confirmation が必ず出てきます。どちらも「確認」という意味を持ちますが、check = confirmation ではありません。

ざっくり言うと。

check は「白か黒かチェックする、調べる」という意味です。白かもしれないし黒かもしれない。一方、confirmation は「白である、または黒であると確定する」という意味です。

例えば。

(a) Authentication failed. Check your password and try again.
(b) Confirm password

どちらもウェブでよく見る英文です。

(a) は「認証に失敗しました。パスワードを確認のうえ、再試行してください」という意味です。あなたはパスワードが間違っていないか確認して、間違っていたら正しいパスワードを入力します。

(b) は「確認のためもう一度パスワードを入力してください」という意味です。あなたは(先に入力した)パスワードをもう一度入力して、「このパスワードで間違いありません」と確認します。

ちょっと長くなってしまいました。要するに、英和、和英には限界があり、使える英語を習得したい人は、早晩、英英辞書を導入する必要に迫られるでしょうということです。

お待たせしました。英英辞書を利用して語彙力と表現力を鍛える3つのアイディアをご紹介します。

英語で物事を描写する訓練

辞書とはそもそも、たくさんの言葉を集めて、それぞれの意味や用法について記述したものです。いわば説明のお手本です。

毎日ひとつでもふたつでも、英英辞書で英単語を引くことにより、英語で物事を説明する方法を身に着けることができます。

そして辞書による言葉の意味の説明にはいくつかのパターンがあります

試みに、authentic という単語をいくつかの辞書で引いてみましょう。

まずは Macmillan Dictionary から。

real, not false or copied
本物、偽物または複製ではない

同意語と反意語を用いる最もシンプルなアプローチですね。

次にvocabulary.com の説明。

The adjective authentic describes something that is real or genuine and not counterfeit.
形容詞 authentic は本物で正真の、そして偽物ではないものを表します。

something や someone を用いて説明する。これもよく使われる手法です。

最後に Cambridge Dictionary の説明を見てみましょう。

If something is authentic, it is real, true, or what people say it is.
あるものが authentic なら、そのあるものは本物で真実で説明通りのものです。

if を用いた説明も辞書が言葉を定義する際の常套手段です。とても英語らしい表現方法です。日本語の言葉を英語で説明する際にこの手法を用いると、かなーりネイティブっぽくなるですよ~。

この学習方法のキモは「言葉選び」にあります。必ず既に知っている言葉を選んで辞書で引いてみます。

実際にやってみましょうか。

ここでは Merriam-Webster Learner’s Dictionary (アプリ版) を用いて説明します。

learner’s dictionary はその名の通り、学習者向けの英英辞書です。基本的に、英語を外国語として学ぶノンネイティブの学習者が使います。ネイティブ向けの一般の辞書よりも、シンプルでコンパクトで分かりやすい説明となっています。お時間のある折りにちょっとのぞいてみてください。

また、学習者向けの辞書と一般向けの辞書の違いについて、Merriam-Webster のエディターがこちらで説明しています。英文ですが合わせて参照してください。

では、Merriam-Webster Learner’s Dictionary で dog の項を見てみましょう。

dog (noun)
a type of animal that is often kept as a pet or trained to work for people by guarding buildings, hunting, etc.

冒頭で「dog は動物だ!」と最も基本的な情報を提供します。じゃあどういう動物なの?「しばしばペットとして飼われるよ、人のために働くように訓練することもあるよ、例えば建物を守ったり、狩りをしたり」のように追加的な情報が続きます。

「建物を守ったり、狩りをしたり」というくだりで「番犬とか猟犬とか」という日本語が出てくるとグッジョブです。

じゃあ次に table を見てみましょう。くどいようだけど、知ってる単語を選んでね。

table (noun)
a piece of furniture that has a flat top and one or more legs

これもやっぱり冒頭で「table は家具だ!」と言ってしまいます。その後に、じゃあどんな家具なのかという説明が続きます。「平たいトップと、1本または複数の脚があるよ」

「平たいトップ」のところで「天板」という日本語が出てくると理想的です。

動詞も見てみる?

cook (verb)
to prepare (food) for eating especially by using heat

動詞の場合は「言い換え」を使って説明するのが普通です。cook の代わりにどんな動詞を使っているのかな、そこに注目してくださいね。

「食べ物を食べられるように準備すること。特に熱による準備」

できるだけ自然な日本語を思い浮かべることも忘れずに!

この例なら「食べ物」の代わりに「食材」、「準備」ではなく「調理」が出てくると花丸です。

もういっこ。learn を見てみましょう。

learn (verb)
to gain knowledge or skill by studying, practicing, being taught, or experiencing something

これも言い換えです。learn とは「ナレッジやスキルを獲得する」ことだと言っています。で、後にその方法が続きます。「勉強したり、練習したり、教えてもらったり、経験したりすることにより、ナレッジやスキルを獲得する」

being taught も注目したいところです。studying、practicing、experiencing はいずれも「自分が勉強し、練習し、経験する」のですが、being taught を teaching とすると、「自分が教えることにより」となってしまうので、ここは受け身を使って「教えられることにより(教えてもらうことにより)」となります。

漫然と読むだけではだめですよー。例えばこのケースのように、ずーっと現在分詞が続いているところにひょっこり過去分詞が出てきたら「ん?」と注意を向けること。そういう気づきがとても大切です。

先にも言ったんですが、辞書で引く言葉は既に知っている言葉が望ましい。例えば。

身の回りに視線を向けてみましょう。目に付いたものを適当にピックアップしてください。

book とか desk とか fridge とか television とか。
shop とか cat とか house とか car とか。
run とか walk とか clean とか read とか。
mother とか father とか brother とか cousin とか。
nurse とか doctor とか beautician とか。

何でもかまいません。言葉選びに時間をかけないこと。時間がもったいないです。

英語の描写から日本語をイメージする訓練

まず。英語で書かれた言葉の意味を読みます。これは何の説明だ?と考えます。「あ、あれね。日本語で何て言うんだっけ?」とさらに考えます。

そういう訓練です。

さきほどの vocabulary.com の authentic をもう一度例にとります。

実は上の説明には続きがあります。

The adjective authentic describes something that is real or genuine and not counterfeit. Be careful when you are buying jewelry or watches. If you are going to buy a diamond ring, you want an authentic diamond and not glass. That would be authentic glass but a fake diamond!

いかがです?

最初の部分は「authentic は本物であるもの、偽物でないものを表す形容詞」でした。

後半は。

「ジュエリーとか腕時計を買うときには気をつけようね。ダイヤモンドの指輪を買うなら authentic なダイヤモンドにしたいよね。ガラスじゃなくてさ。それは authentic なガラスかもしれないけど、フェイクのダイヤモンドだものね。」

便宜的に訳出しましたが、ここまで日本語にする必要はありません。上の英文を読んで、直接英文から「これって日本語で何て言うんだっけ?」と考えるところがミソです。

管理人の頭には「正真正銘」が浮かびました。皆さんは?

これはどう?

hint
A hint is a slight indication or clue. Your mother might hint at the fact that she doesn’t like your shoes, while your grandmother will just come right out and say that they’re ugly.

ほのめかし

この言葉は思い浮かんだかな?

お母さんとおばあさんの態度を比べて考えることがミソです。

習慣的に語彙力を鍛える

語彙を増やすこと。どんな言語の学習でも、一番基本になるところです。

語彙の鍛錬を習慣化しましょう。そのツールとしてオンラインの英英辞書を使ってみませんか?

オンライン辞書の多くには Word of the Day というセクションがあります。この仕組みをうまく利用すれば、自分の語彙に1日1語を自動的に追加できます。

私のイチオシは vocabularyl.com の featured word です。

前項「英語の描写から日本語をイメージする訓練」の単語選びに使えます。

vocabulary.com にアクセスし、上部のメニューから LOOK UP を選んで辞書ページを開くと右カラムに featured word が表示されます。

イメージの訓練には vocabulary.com がおすすめなのですが、Word of the Day そのものは Merriam-Webster のほうが使いやすいかもしれません。

メールアドレスを登録すると、毎日メールボックスに「今日の一語」を届けてくれます。至れり尽くせりです。 スタンダードではなく、学習者用の辞書がオススメです。

もうひとつおすすめなのが Longman Dictionary の Pictures of the Day です。Word of the Day もあるんですが、ピクチャのほうがグッドです!

どの辞書の Word of the Day を使うにしても、単語と意味だけでなく、用例も必ずチェックしてください。単語を知っていても使い方が分からなければ宝の持ち腐れです。

まとめ

• 英英辞書は見出し語も定義も英語。英語オンリーの辞書だよ!

• 英語の言葉の本質的な意味を知るには英英辞書を引くのが一番だよ!

• 辞書は説明の達人!辞書を読んで、英語で物事を説明するための練習をしよう!

• 英英辞書は英語で書かれた文章から、直接日本語をイメージする訓練にも使えるよ!

• オンライン英英辞書の「今日の一語」はとってもパワフルな英語学習のツールになるよ!

 

最後まで読んでくれてありがとう。おつかれさまでした。